訪ねた日2019年5月26日(日)
四条大橋を利用した人の目をひく、スパニッシュ・バロック様式の建物。
メンソレータム創業の一人、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ建築の東華菜館へ行ってきました。
洋風建物なのに中華料理のお店?
ちぐはぐな組み合わせですね。
東華菜館の公式サイトを見てみると。
最初は洋食店が営まれ、店主がヴォーリズに建築を依頼。
現在の建物が大正15年(1926年)に完成。
その後、戦争色が強くなり、洋食店の存続がむずかしくなりました。
友人の中国人に建物をゆずり、東華菜館が昭和20年に誕生。
建物にも歴史がありました。
さて、味のほうはどうでしょう。
東華菜館の基本情報
所在地 | 京都市下京区四条大橋西詰 |
TEL | 075-221-1147 |
営業時間 | 11:30~21:30(ラストオーダー21:00) |
定休日 | 無し |
東華菜館はこんな人におすすめ
・あっさりした味の中華料理が食べたい人
北京料理・・・中華料理の四大体系の一つである北京料理(その他、四川・上海・広東)は、山東料理をルーツとしています。
明朝・清朝の時代、山東など寒帯地方で乾燥したフカヒレ・干しアワビ・干しナマコ等の乾燥食材及びその他地方の珍味食材や調味料が、北京の皇帝に献上されるようになりました。
同時に、主に山東地方の調理師達が北京に招聘され、皇帝に献上する宮廷料理として北京料理を発展させました。
そういう意味で、山東料理は正に北京料理の原点と言えます。
その味付けは、塩味ベースの比較的あっさりした高尚な味であると言われています。又乾燥食材は、多くの栄養素を含んでおり、ここに北京料理で「医食同源」と言われる所以があります。 出典:東華菜館
・歴史的建造物のなかで食事がしたい人
東華菜館のようす
建物が大きく、通りに面しているので、うまく撮影できず、、、。
中華料理で納涼床とは思わないのでしょうか。
お客さんは、まばらでした。
建物も目をひきますが、エレベーターも日本最古のエレベーターとして有名ですね。
半円盤に数字があり、エレベーターの滞在階を時計のように針が表示。
扉は二重で手動になっています。
オペレーターが必要。
ピンポンピンポ~ン♪
到着階で、クイズに正解したかのような音がなり、エレベーターの到着をお知らせ。
東華菜館のお料理
コースではなく、アラカルトにしました。
小食女性2名でお酒も飲まないので、お会計は2名で5,720円でした。
スープから注文したのに、いきなり炸春捲(1,500円税別)がきました。
炸春捲は皮ではなく、卵。
美味しかったのですが、思っていたより量が多かったです。
東華菜館のコースでは乾燥食材を活かしたものを提供されているので、
川三鮮(1,600円税別)、エビ・アワビ・ナマコのスープを注文。
見た目の透明さと同じく、味もあっさり。
赤だしよりお吸い物好き派なので、美味しく頂きました。
中華のコッテリしたイメージを覆されました。
油でしっかり炒められていましたが、いやなコッテリ感はなく。
ギョーザは、水餃子・蒸し餃子・煎餃子(焼きギョーザ)の3種類。
事前に口コミをチェックしていると。
ビールを飲む人には煎餃子がぴったりのよう。
常連客の口コミでは水餃子を毎回注文するとありました。
お酒を飲まないので、私たちも水餃子を注文。
中の餡がジューシーで、醤油をつけなくても美味しく頂けます。
ただ、中華は大人数で行くべきですね。
もっと色々なお料理を食べたかったのですが、それどころかデザートまでたどり着けず、あえなくここでオーダーストップ。
東華菜館近くの立ち寄りスポットはコチラ⇒河原町・烏丸 立ち寄りスポット
東華菜館 美食俱楽部 部員の感想
注文した順にお料理がでなかったのが残念。
美味しいかったので、次回からは食べたい順に1品ずつ注文し、大勢で行こう。
公式サイトにも書かれていますが、東華菜館が提供されている北京料理はアワビなどの乾燥食材を使われます。スープはあっさりとしていて、素材の味を楽しむので軟水の京都だから美味しく頂けるんだなあと思いました。
来店を予定されている方にはぜひ、スープは飲んでほしいです。
今まで訪れた老舗の創業順一覧はコチラ⇒創業年表
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ほな、さいなら。