訪ねた日:2019年6月26日(水)
阪急大宮駅からタクシー(所要時間約10分、1,320円)でむかいました。
西陣織が繁盛していた時のなごりでしょうか、この界隈は老舗名店が多数。
しかし現在では駅からも遠く、立地が悪いです。
そんな中でも、お店が続いているということは、美味しいはず。
安政二年(1855)創業、有職料理を受け継いでいるそうです。
有職・・・
1 朝廷や公家の儀式・行事・官職などに関する知識。また、それに詳しい人。
2 学識のあること。また、その人。学者。
「いと―の物のかぎりなむなりかし」〈宇津保・嵯峨院〉
3 諸芸にすぐれていること。また、その人。
「―のおぼえ高きその人」〈源・若菜下〉
4 教養・才知・家柄・容貌などのすぐれていること。また、その人。
「およそ何事にも―に」〈大鏡・実頼〉
[補説]原義は2の意で「有識」と書いたが、1の意が生じて「有職」とも書くようになった。 出典:コトバンク
有職料理・・・中国唐の台盤料理が日本に伝わって、平安時代の貴族により花開いた料理である。社交儀礼で使う大饗料理も公家風の有職料理からアレンジして残った物である。ただし、現在「有職料理」と言われている物は、本膳料理などの影響も受け、平安時代当時そのままの様式ではない。また、本膳料理を有職料理に含める定義もある。
出典:Wikipedia
西陣 魚新の基本情報
住所 | 京都市上京区中筋通浄福寺西入中宮町300 |
TEL | 075-441-0753 |
アクセス | 阪急線四条大宮駅から車で10分 京阪出町柳駅から車で10分 JR京都駅から車で25分 JR二条駅からバスで10分 |
西陣 魚新はこんな人におすすめ
・日本食で、お腹いっぱいにしたい人
グラタン風に仕上げたじゃがいも、揚げ物、芋類が多く使われていました。
今までの日本食の中では根菜類が多いからか、お腹いっぱいになりました。
西陣 魚新のようす
室町時代からの松は残念ながら、老木のため朽ちたそうです。
煙草を吸わない者には、ありがたい。
喫煙者が使った部屋はしばらく、臭いが気になります。
ここなら、喫煙者も肩身が狭く感じないですね。
掘りごたつなので、足が快適。
西陣魚新のお料理
一休.comの今出川御膳(6,210円税サ込)を頂きました。
お品書きは用意されてない、とのことでした。
右の提げ重箱が開ける前。
開けると左のように。
上へスライドさせて、外した蓋は折敷に。
折敷・・・食器を載せる食台の一種で,四角でその周囲に低い縁をつけたもの,すなわち方盆のこと。その名は,上古に木の葉を折敷いて杯盤にしていたことが残ったものであるといわれる。 出典:コトバンク
一番下の取手を引くと、てんぷら用の塩、鱧用の梅肉、お造り用の醤油、水物のスプーンとフォーク、お箸がでてきます。
昔はお花見に持って行ったのだとか。
八寸は、鴨ロース、鰻八幡巻、酢ごぼう、グラタン仕立てのじゃがいも、山桃、えび、だし巻き卵、稚鮎の甘露煮、きゅうりと鶏肉のごま酢和え。
鴨ロースはどこのお店も脂がのっていて、美味しい。
もしかして、京都で扱っている鴨は出どこは同じ?
グラタンが出てきたのは驚きでした。
じゃがいもの中にカニが入って、マヨネーズで味つけてありました。
お造りは、鱧、いか、山芋。
焼き物は鮎、枝豆、みょうが。
鮎は少し塩が振られ、焼き上がりにみりんを刷毛でひと塗。
照りをだしています。
塩味を、自分の好みで加えられるので、うれしい。
みりんで香ばしくなり、食欲が増します。
焚き合わせは、たこ、甘く煮た麩、かぼちゃ、里芋、湯葉、信田巻。
食事が甘いのは苦手で、麩が甘いとは想像していなかったので、びっくりしました。
たこは、すごく柔らかく美味しかったです。
酢の物は、きゅうり、えび、アワビ、トマト。
おひさしぶり、アワビ。
美味しかった。
てんぷらは、ししとう、なす、えび、ズッキーニ、レモン。
ズッキーニのてんぷらは初めてでした。
見た目はサツマイモかなと。
食べると、たまねぎのてんぷらのような、瑞々しい感じがありました。
えびは霰揚げ。
油がべたつかない配慮でしょうか。
吸い物は、えびのしんじょ、鱧、卵豆腐。
ご飯は豆ご飯でした。
梅もあり、彩りがきれい。
豆ご飯は苦手でしたが、この豆はモサモサしてないので、パクパク頂けました。
水物は青梅肉入りシャーベットのラズベリーがけ、(シャーベットの下)レモンゼリー、さくらんぼ。
西陣魚新近くの立ち寄りスポットはコチラ⇒二条城・西陣・御所 立ち寄りスポット
今まで訪れた老舗の創業順一覧はコチラ⇒創業年表
美食俱楽部 部員 西陣魚新の感想
食べるのが遅い私的には、出来上がったお料理を一品ずつ食べるほうが好きだなと、実感しました。
ただ提げ重箱は、体験の価値あり。
見た目も可愛く、昔の人達の使い勝手の工夫が感じられます。
建物や部屋の雰囲気は、昔のままに受け継がれていて素敵でした。
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ほな、さいなら。